ようこそ!天空パラダイス!

20年来の夢がかなって手に入れた古民家。数年後の移住を目標に、大変なことも楽しみながら進めていこうと思います。

マイクロプラスチックは海だけの問題ではありません

海に流れ込んだプラスチックごみが微細なマイクロプラスチックとなって環境に大きな影響を与えることが問題になっています。魚やプランクトンが餌と間違えて摂取しているだけでなく、すでに塩や海産物などの商品にも含まれ、人間も摂取しているようです。このマイクロプラスチック、決して海だけの問題ではありません。

プラスチックは至るところで使われています。捨てるつもりはなくても、使っていればだんだん劣化してボロボロになり、土に混じっていきます。海中のように移動はしませんが、その場にいつまでも残ります。それを昆虫や鳥が食べることはもちろん、植物に吸収される可能性もあると思います。

そういうわけで、日頃からできるだけプラスチックを使わない生活を心がけています。マルチと呼ばれる黒いビニールは、雑草を抑えたり、地温を上げたりするのに絶大な効果があるので農家が使うのはやむを得ないと思いますが、自分が食べるだけできればいいので、使わずにいきたいところです。畑には前の所有者が敷いたマルチがまだ残っているので、昨年に続いてマルチはがしをしています。

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よく見かける黒色マルチ。これはある程度伸縮性があり、引っ張って取れるし、ちぎれても拾えばいいのでまだいいんですが、大変なのがこちら。

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透明マルチ。雑草抑制効果はありませんが、地温上昇効果は黒色よりも高いそうです。地温の上がりすぎを抑えるためか、表面に小さい穴が開いています。この穴のせいか、素材のせいかはわかりませんが、このマルチは劣化が激しくて、引っ張るとぽろぽろ崩れてしまうので、そーっとはがさないといけません。すでに小さくちぎれていたり、粉々になっていたりします。

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どちらの写真にも中央にマルチの破片があるのがわかるでしょうか。枯葉と区別しにくく、不用意につかむとさらにバラバラになるので要注意です。すべてのマルチを取り除くつもりですが、すでにカラスノエンドウオオイヌノフグリハコベなどがびっしりと生えているところがあり、今年も雑草との戦いが続きそうです。

今日はこの後10:00頃から雨が降ってきて寒い1日でした。石油ストーブをつけっぱなしにするのは嫌だし、コタツに入ると何もできないしで、ちょうどいい機会なので新兵器を試すことにしました。

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ホームセンターで売っている安価な薪ストーブ。「時計ストーブ」と呼ばれたりします。煙が出るので室内では使えません。軒下で火を点けてみたらいい感じ。

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高価な鋳物のストーブは保温性が高い分、温まるのに時間がかかりますが、こちらはすぐに温かくなり、足を近づけたら焦げそうなほど。家の中よりストーブのそばの方が暖かくて、結局ずっと外で過ごしました。今日は夕方までこのストーブで火を焚き、お湯を沸かしたり、ご飯を焚いたりと大活躍。いつもはロケットストーブでお湯を沸かしていますが、このストーブなら空気を調整して燠を作ることもできるし、鍋にすすが付かないのも魅力です。ストーブは頂きものだし、薪も拾った枝や剪定枝を使えるのでお金もかかりません。現在、薪ストーブ設置の見積もりをお願いしているところですが、予行演習としても大満足でした。

 

 

腰がヤバいです

今日は竹林の整備から。前回来たときに「1日2本以上」と決めたので、10本は切りたいところです。ヘルメットをかぶり、林業用のスパイクシューズを履き、ウエストバッグには携帯電話。ひとりで作業するので万一のときを考えて準備は慎重にしています。

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作業前の写真を撮り忘れました。この写真は作業後です。カリンの木の周囲がうっそうとしていたのですが、向こうが見通せるようになりました。手前に見えている細いものは楽ですが、しっかり育ったモウソウチクはかなりの太さがあります。森林ボランティアで切っているのはこれよりも細いハチクなので、片手で持ち上げて切ったり、枝を落としたりできますが、モウソウチクは重すぎて掴むことも持ち上げることもできません。枝も長くて多いので結構手こずりました。午前中で細いものを10本程度、太いものを2本処理しました。

午後は畑へ。去年の反省に基づいて、野菜も雑草も少ないこの時期にレイアウトを変更することにしていますが、今年は暖かいのですでに雑草が出ていて、オオイヌノフグリが花を咲かせています。今日は通路を作ります。現状では狭くて一輪車で通るのがやっと。夏は草に覆われますが、狭いので刈払い機を使うことができません。将来は運搬車でも通れるように140cm幅に広げます。

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左が作業前で右が作業後。赤の矢印が道の幅です。両側は畝になっていたので削って低くしました。雑草を取るのに時間がかかり、腰が折れそうになったので今日はこれまで。

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写真の奥に見えているキンカン。昨年かなり大胆に剪定したのですが、沢山実をつけています。キンカンは冬のものだと思っていたのですが、市販されているのは温室栽培のものらしく、収穫時期は11月~5月と広いようです。このキンカンも、今も食べられますがまだ少し酸っぱくて、オレンジ色に完熟するまでかなり長い間楽しめます。農作業の合間にこれを食べると、のどの渇きがとれて元気が出ます。

炭焼き終わって一安心

2/9の基本活動で窯を開けました。密封のタイミングの見極めが難しくて不安でしたが、とりあえず無事に焼けていました(少し焼きすぎだったかも)。会員みんなで手分けして運び出し、袋に詰めました。この炭は販売して活動資金に充てるのですが、結構人気があり、昨年は半年で売り切れてしまったほどです。

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その後2/10~12まで2回目の炭焼きをしました。今回は温度が380℃に達する前にマッチテスト3秒をクリアした時点で密封しました。今回も不安が残りますが、ようやく時間が取れたので天空に来ました。まずは遅れているソラマメとスナップエンドウの種まきです。

本来はどちらも11月頃に種を蒔き、小さな苗の状態で冬越しさせないといけません。今からではうまくできたとしても収穫期間が短く収量が減るそうですが、1年何もせずに待つよりは試してみることにしました。

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畑の土に燻炭と灰を少し混ぜてポットに入れ、種を蒔きました。スナップエンドウ(右)は3~4粒をまとめて蒔くと本に書いてあったのですが、沢山あるので5粒ずつ蒔きました。ソラマメはお歯黒と呼ばれる黒い部分を下にして1粒ずつ蒔きました。エンドウにはこの上から土をかけますが、ソラマメは少し見えているこのままの状態で土はかけません。

どちらの種にも毒々しい色が着いていますが、これは殺菌剤や鳥避けの忌避剤だそうです。あまり歓迎できませんがやむを得ません。トウモロコシやダイコンの種でもよく見られます。自家採種も勉強しないといけないなぁ。

「春蒔きの場合は芽出ししてから種を蒔く」という記述があったので、半分はこちらを試してみます。24時間ほど水につけた後、暖かい場所において芽(というより「根」?)が出たらすぐに蒔くそうです。うまくいくかな?

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だいぶ1日が長くなり、18:00近くまで外で仕事ができるようになりました。まだ1時間ほどあったので、やり残していたキウイの剪定を実施。ちょっと切りすぎたかも。去年は小さな実が嫌というほど採れて、引き取り手を探すのが大変でした。今年はちゃんと摘果をして、大きな実が採れるようにしたいと思います。

炭焼き作業完了

朝8:00に炭窯へ。窯に点火してから49時間目です。昨日は茶色っぽかった煙が青っぽくなり、量が減ってきました。煙道口の温度は285℃。目標としては、53時間目ぐらいに380℃を超えたいのですが、少し低めです。

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空気穴と煙突の塞ぎ具合を調整して温度を上げようとしましたが、あまり上がりません。窯を密封する目安は、温度計の値が380℃を超えること、煙が出なくなること、煙道口にマッチをかざして3秒で着火することです。密封が早すぎると炭に焼けていない部分が残る可能性があり、遅すぎると炭が灰になって量が減ってしまう可能性があります。

点火から55時間を過ぎ、煙は出なくなりましたが、温度とマッチテストはどちらも目標に達しません。結局温度が371℃、マッチテストが5秒になった56時間目で窯を密封しました。入り口にはパネルをボルトで固定して中に砂を詰め(左)、煙突は金属板でふさいでこちらも砂を盛り上げます(右)。

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これで炭焼きの作業は終了。このまま3~5日置くと炭を出すことができますが、あまり早いと中が暑くて作業が大変なので、取り出しは2/9の予定です。ちゃんと焼けているかどうかは開けてみないとわかりません。良い炭が焼けていることを祈るばかりです。(注:炭焼きの温度や時間、方法、名称などはそれぞれの窯ごとに異なります)

昔は山に入って木を伐っても、伐った木を運び下ろすのは大変なので、その場で土を掘って窯を作り、炭を焼いて重量と体積を減らして持ち帰ったそうです。もちろん温度計などはないので、煙の臭いや色、勢いなどを見て頃合いを判断したのだろうと思うと、つくづく昔の人の知恵や技に感心します。

ただいま炭焼き中

ぷう@東屋です。ざっくり言って、東屋では仕事を、天空では農作業や山仕事をしています。自宅で仕事をしているので、本来なら天空に移住してしまっても問題ないのですが、東屋を脱出できない理由があります。今年で8年目になる森林ボランティアです。仕事は不定期だし、災害ボランティアにも行きたいのであまり関わらないように気を付けていたのですが、気づいた時には事務局やら何やらに加わっていて、抜けるに抜けられない状況になっていました。今日は現在進行中の炭焼きについてご紹介します。

所属する森林ボランティア団体は、県内でも目立って活動が盛んなグループで、基本となる里山保全の活動のほか、チェーンソーなどを使った本格的な伐採作業、伐採木を利用したシイタケ栽培や炭焼き、薪づくり、木工など幅広い活動を行っています。炭焼きに関しては、会のシンボル的な存在として本格的な昔ながらの炭窯があり、ここで年に2回炭を焼き、販売しています。

自然が好きという漠然とした想いはあったものの、これまで森にほとんどかかわってこなかった私にはどの活動もとても新鮮で楽しくて、仕事そっちのけでちょくちょく顔を出しているうちに、「門前の小僧・・・」ではありませんが、なんと炭焼き部会のリーダーまで引き受ける羽目に。人づきあいが苦手で、組織が嫌いで、集団行動がとれず、人に指図するより自分がやる方が楽という、リーダーには全く不向きの私ですが、良い炭をちゃんと焼けるように勉強中です。

そして現在、炭焼き作業が大詰めを迎えています。26日(日)の基本活動で、みんなで手分けして炭窯に材料と燃料を詰めました。

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炭窯の内部です。炭にする材料を細いもの→太いものの順に奥から立てて詰めていき、その上に燃料にする細い枝など(昨年12月24日に作った柴も含まれます)を載せて窯の中を隙間なく一杯にします。

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翌日の朝7:00に窯に点火。焚口はトタン波板で奥の材料と仕切られていて、熱が窯の中を上から循環するようになっています。中の温度を徐々に上げていきますが、高温になりすぎるとガスが発生し、右のように炎が焚口から噴き出すことがあるので注意が必要です。

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8~10時間ほど火を焚き続け、煙道口の温度(中の温度を測ることができないので、煙突の入り口で煙の温度を測ります)が80~85℃ぐらいで安定してきたら、中の炭材にまで火が回り、自分で燃えるようになった(「自燃(じねん)」と言います)と判断できるので、空気穴を残して窯の入り口を塞ぎます。

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2日目の朝、煙突から白い煙が出ていたら大丈夫。出ていなければ、もう一度入り口を開けて火を焚き直さないといけません。この日は空気穴と煙突を調整しながら温度を徐々に上げていきます。左は朝10:00頃の写真で、真っ白な水蒸気が出ています。右は15:30頃の写真。煙が少し茶色っぽくなってきたような気がします。煙道口の温度は180℃を超えました。

点火から50数時間、明日の午前中か午後一番ぐらいにタイミングを見計らって窯を密封します。良い炭が焼けているか、どれだけ多く炭が残っているかは開けてからのお楽しみです。

 

竹林に着手!

天空の畑の横にはモウソウチクの竹林があります。もともとは雑木林だったのに隣接する竹林から竹が侵入してきたそうで、いまは暗い竹林になっています。竹林は畑から5メートルほど下にあるのですが、このまま放っておくと日光を求めて畑の方に広がってきます。すでに去年の春にはイノシシ除けの柵で囲まれた畑の中に1本生えてきました。斜面には去年新しい竹が何本も生えてきていて、早く手を打たねばと気になっていました。

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斜面に出てきた新しい竹から切っていきます。細いし柔らかいので比較的簡単に切れますが、それでも力が入るので3本、4本と切るうちに汗が出てきます。

森林ボランティアで教えてもらったように、高さ1メートルぐらいの高さで切ります。ここで切ると竹が枯れるという説があるうえ(あまり実感はありませんが)、この高さは切りやすいし、斜面を上り下りするときにつかむのにも便利だし、低い位置で切るとつまづいて危ないからです。

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竹を切るときは節の少し上を切り、節に水が溜まって蚊がわくのを防ぎます。切った竹は枝を落とし、幹と枝に分けて積み上げます。竹は四方に枝があるため、こうしないととんでもなく嵩張ってしまうからです。細い竹を10本ほど切りましたが、枝だけでこれだけの山になりました。左奥に見えるのが切った幹です。

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左が作業前で右が作業後。今日は細い竹ばかりを切ったので1時間半で10本切れましたが、モウソウチクの本体は太くて長くて重いので、倍以上の時間と力が必要です。これからは1日2本以上と決めて少しずつ切っていくことにします。やっかいな竹林ですが、ここで採れるタケノコは美味しいので頑張ります。

まだカボチャがありました

今日は昨日の続きの梅の剪定から。結構古いものらしく、趣はあるのですが、広がりすぎているし、葉が茂ると向こうが見えなくなるので思い切って剪定しました。

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レンズに瑕が入っているため白くボケていてすみません。梅はこのくらいでいいかなと。本当は両側にあるツバキとサザンカもバッサリいきたいところですが、今は剪定時期ではないのでもう少し我慢します。剪定枝もさらに増えました。

午後から剪定枝の処理にかかりました。細い枝は山に積み重ねて自然分解させ、太い枝は乾かして燃料にします。夕方までかかるかと思いましたが1時間半ほどで終了。森林ボランティアやっててよかった。

畑の横にも大きな梅の木がありますが、ほとんど花が付かず、実もならないので強剪定で小さくするつもりでしたが、いざやろうとすると大きすぎてくじけてしまいました(下の写真)。ほかにも巨大すぎて実が採れず、強剪定が必要な木があるので、まとめて業者に頼もうか思案中です。

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では代わりに何をやろうかと考えて、カボチャ畑の草刈りにかかりました。一面を覆いつくしたエノコログサが今も枯れて残っています。一部にはマルチも残っているので草とマルチを取り除いて畝を作り直します。

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左が草刈り前、右が草刈り後。刈払機を使いましたが、枯れた草は倒れていてきれいに枯れないので、もう一度鎌で刈る必要がありそうです。しかもびっくりしたのは…

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まだカボチャが残っていました。気付かずに切ってしまったものも多数。坊ちゃんカボチャなので直径は10cmちょっと、実は薄いですが、色を見るとわかるように、甘くてホクホクしてすごくおいしいです。カボチャは寒さに弱いので普通なら傷んでしまうところですが、草がかぶさって保温してくれていたようです。草に感謝ですが、切ってしまったので人にはあげられないし、せっせと食べなければ…。