炭焼き作業完了
朝8:00に炭窯へ。窯に点火してから49時間目です。昨日は茶色っぽかった煙が青っぽくなり、量が減ってきました。煙道口の温度は285℃。目標としては、53時間目ぐらいに380℃を超えたいのですが、少し低めです。
空気穴と煙突の塞ぎ具合を調整して温度を上げようとしましたが、あまり上がりません。窯を密封する目安は、温度計の値が380℃を超えること、煙が出なくなること、煙道口にマッチをかざして3秒で着火することです。密封が早すぎると炭に焼けていない部分が残る可能性があり、遅すぎると炭が灰になって量が減ってしまう可能性があります。
点火から55時間を過ぎ、煙は出なくなりましたが、温度とマッチテストはどちらも目標に達しません。結局温度が371℃、マッチテストが5秒になった56時間目で窯を密封しました。入り口にはパネルをボルトで固定して中に砂を詰め(左)、煙突は金属板でふさいでこちらも砂を盛り上げます(右)。
これで炭焼きの作業は終了。このまま3~5日置くと炭を出すことができますが、あまり早いと中が暑くて作業が大変なので、取り出しは2/9の予定です。ちゃんと焼けているかどうかは開けてみないとわかりません。良い炭が焼けていることを祈るばかりです。(注:炭焼きの温度や時間、方法、名称などはそれぞれの窯ごとに異なります)
昔は山に入って木を伐っても、伐った木を運び下ろすのは大変なので、その場で土を掘って窯を作り、炭を焼いて重量と体積を減らして持ち帰ったそうです。もちろん温度計などはないので、煙の臭いや色、勢いなどを見て頃合いを判断したのだろうと思うと、つくづく昔の人の知恵や技に感心します。