ようこそ!天空パラダイス!

20年来の夢がかなって手に入れた古民家。数年後の移住を目標に、大変なことも楽しみながら進めていこうと思います。

ただいま炭焼き中

ぷう@東屋です。ざっくり言って、東屋では仕事を、天空では農作業や山仕事をしています。自宅で仕事をしているので、本来なら天空に移住してしまっても問題ないのですが、東屋を脱出できない理由があります。今年で8年目になる森林ボランティアです。仕事は不定期だし、災害ボランティアにも行きたいのであまり関わらないように気を付けていたのですが、気づいた時には事務局やら何やらに加わっていて、抜けるに抜けられない状況になっていました。今日は現在進行中の炭焼きについてご紹介します。

所属する森林ボランティア団体は、県内でも目立って活動が盛んなグループで、基本となる里山保全の活動のほか、チェーンソーなどを使った本格的な伐採作業、伐採木を利用したシイタケ栽培や炭焼き、薪づくり、木工など幅広い活動を行っています。炭焼きに関しては、会のシンボル的な存在として本格的な昔ながらの炭窯があり、ここで年に2回炭を焼き、販売しています。

自然が好きという漠然とした想いはあったものの、これまで森にほとんどかかわってこなかった私にはどの活動もとても新鮮で楽しくて、仕事そっちのけでちょくちょく顔を出しているうちに、「門前の小僧・・・」ではありませんが、なんと炭焼き部会のリーダーまで引き受ける羽目に。人づきあいが苦手で、組織が嫌いで、集団行動がとれず、人に指図するより自分がやる方が楽という、リーダーには全く不向きの私ですが、良い炭をちゃんと焼けるように勉強中です。

そして現在、炭焼き作業が大詰めを迎えています。26日(日)の基本活動で、みんなで手分けして炭窯に材料と燃料を詰めました。

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炭窯の内部です。炭にする材料を細いもの→太いものの順に奥から立てて詰めていき、その上に燃料にする細い枝など(昨年12月24日に作った柴も含まれます)を載せて窯の中を隙間なく一杯にします。

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翌日の朝7:00に窯に点火。焚口はトタン波板で奥の材料と仕切られていて、熱が窯の中を上から循環するようになっています。中の温度を徐々に上げていきますが、高温になりすぎるとガスが発生し、右のように炎が焚口から噴き出すことがあるので注意が必要です。

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8~10時間ほど火を焚き続け、煙道口の温度(中の温度を測ることができないので、煙突の入り口で煙の温度を測ります)が80~85℃ぐらいで安定してきたら、中の炭材にまで火が回り、自分で燃えるようになった(「自燃(じねん)」と言います)と判断できるので、空気穴を残して窯の入り口を塞ぎます。

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2日目の朝、煙突から白い煙が出ていたら大丈夫。出ていなければ、もう一度入り口を開けて火を焚き直さないといけません。この日は空気穴と煙突を調整しながら温度を徐々に上げていきます。左は朝10:00頃の写真で、真っ白な水蒸気が出ています。右は15:30頃の写真。煙が少し茶色っぽくなってきたような気がします。煙道口の温度は180℃を超えました。

点火から50数時間、明日の午前中か午後一番ぐらいにタイミングを見計らって窯を密封します。良い炭が焼けているか、どれだけ多く炭が残っているかは開けてからのお楽しみです。