ようこそ!天空パラダイス!

20年来の夢がかなって手に入れた古民家。数年後の移住を目標に、大変なことも楽しみながら進めていこうと思います。

ビニールハウス再建とグミの剪定

今朝は冷えて雪がちらつきましたが、その後は晴れて暖かくなりました。早速ビニールハウスを作り直します。ビニールを全部はがし、天井を張ってから側面を張ることにしました。脚立がいるかなと思いましたが、このハウスは小型で高さが190cmと手を伸ばせばなんとか届くので、意外と簡単に張れました。最初からこうすればよかった。

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天井を張ったところ。

今回購入したパッカー、ちょっと値段が高いなと思っていたのですが、これがとても使いやすいのです。留めるのも簡単だし、外すときも楽に外れます。19mmの青いパッカーは、50本入り949円と値段が安かったのですが、留めるときも外すときも思いっきり力を入れる必要があるうえ、外すと外側についているリングが外れて行方不明になる始末。リングがない方がかえって使いやすかったりします。

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(左)この形が使いやすくてお薦めです。色もきれいで嬉しい。

(右)外のワイヤーが外れて使いやすくなりました。

パッカーが使いやすいと仕事もはかどります。2時間ほどで張り終わり、あとは通風を考えて換気口と出入り口を作って完成しました。

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「あれ?前と少し違う」と思った方は観察力が鋭い!実はこのビニールハウス、本体の長さが480cm、曲面の長さが500cmだったので、5mのビニールを1枚、10mのビニールを1枚買い、10mのビニールを半分に切りました。前回は気づかなかったのですが、長さが違っていたようで、1枚は端から端まで届いたのに、2枚は長さが若干足りなかったので、パイプ1つ分短くしてひさし付きのビニールハウスにしました。開けたり閉めたりの調節ができないので完全密封にしないで隙間を開けています。気温の急激な変化を避けるため、中のレモンにはゆるくビニールを巻いてあります。

ここで16:00。まだ日没までには時間があるので庭木の剪定をすることにしました。お隣との境界に大きなグミの木があるのですが、樹勢が強すぎるのか実がならないし、葉が茂ると何も見えなくなるので強剪定します。正面にあるグミ(?)と梅も見晴らしが悪いので切ります。

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グミには鋭い棘があるのでうっかりつかむと危ないです。視線を遮らない高さまで切りました。

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思い切ってバッサリ切ったおかげで遠景が見えるようになりました。右の写真の梅はもう少し切りたいところですが疲れたので今日はここまで。

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剪定枝の量も半端じゃないです。。。

ビニールハウス失敗(涙)

先週作ったビニールハウス。中の気温が上がりすぎてレモンが蒸れていないか心配していましたが、なんと来てみたら御覧の通り。

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ビニールが剥がれてレモンが野ざらし状態になっていました。たぶん風の強い日があったんでしょう。別の場所にあるハッサクのビニールもはがれていたし、プラスチックの波板が遠くまで飛ばされていました。

敗因のひとつは、一般的と思われる天井→側面を張る手順に従わずにビニールを曲面沿いに張ったことと思われます。やはり先人のやることには意味があるんですね。さらに、ビニールを留めるパイプが留めにくくて数をケチったため、隙間風が入ってビニールがバタついたようです。

こうなったら適切なサイズのパッカーを用意しなければと、近くの(と言っても車で20分ほどかかるんですが)農業用品店に走りました。50本入りで税込み2288円。プラスチックはできるだけ使いたくないのですが、ほかに代わるものがないので仕方ありません。明日、一から作り直そうと思います。

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ようやく一息

5日はビニールハウス内の草刈りと、通風対策として天井近くに空気抜きの孔を作り、地面近くに作った開口部はネズミが入らないようにネットでふさぎました。今のところ中にあるのはレモンだけですが、ここには昨年立派なツクシが大量に出てきたので、今年は早目に出てくれるかもと期待しています。

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午後は野菜の収穫。ブロッコリーは成長が悪くて直径10㎝もありませんが、この頂花蕾を採ると脇芽が出てくるはずなので収穫しました。ハクサイは巻ていないのでまるで葉牡丹みたい。でもひっくり返すとちゃんとハクサイで(当たり前か…)、これはこれなりに美味しそうです。すべては食べきれないので残りはひもで縛っておくことにしました。

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6日は森林ボランティアの初仕事があるので早朝に天空を出発。活動後は実家に野菜を届けて今日「東屋(あずまや)」に帰りました(いま主に住んでる家を「街家」としていましたが、文字変換で「町家」と出るのが面倒なので「東屋」に変更します。名前の由来は「天空よりも東にあるから」です)。年末からあちこち放浪していたのでようやく一息です。

昨日、ある人と話していて心に残った言葉があります。それは「自分がやりたいことと身体が望むことは違う」ということ。自分では好きなことをやっているのでストレスなんかないと思っていても、身体の方は無理していることがあるらしいのです。そういえば私も好きなことだからとできる限り動き回っていますが、病気でもないのに突然起きれなくなることがあります。実はここ3年連続で年末から正月にかけての1日はほとんど飲まず食わずでコタツで寝ています。やはり時には身体の声を聞いてあげることが大切なようです。

今日1月7日はちょうど七草粥の日です。本来は旧暦の1月7日の行事なので、今の時期にあるのはハコベぐらいです。東屋の庭にはハコベと、幸か不幸か種まきが遅くてほとんど成長していないカブ(スズナ)があり、天空で一昨日抜いてきたダイコン(スズシロ)を加え、あと4種類を適当に揃えることにしました。

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左上から時計回りにダイコン、ハコベ、カブ、ターサイ(天空で間引いたもの)、ミツバ、春菊、カラスノエンドウです。今年は身体の意見も聞きながら健康に過ごしたいと思います。

再びキウイ・・・

今日は朝からいい天気。まずは昨日のビニールハウスの仕上げからです。ビニールが半分しかなかった前面に支柱を立てて左側のビニールを固定(なぜか19mmのパッカーがぴったり)。右側はカーテンのように垂らして入り口にしました。隙間がありますが、本来は天気に合わせて開けたり閉めたりして調整する必要があると思うので、少し隙間がある方が密封蒸し風呂状態よりはよいのではと判断。側面下にも隙間を開けて藁で塞ぎました。

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続いて昨年途中で終わっていたキウイの収穫と剪定へ。ほぼ1か月経過しています。凍って傷んでしまったかと思っていましたが、この冬は暖かいので大丈夫そうです。前より少し大きくなっているような気がします。

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剪定の振動で実が落ちてしまうので、先に採れるだけ採ってから枝を切ります。実は沢山ついていますが、前後左右に絡まり合うつるに阻まれて手が届かず、こちらが絡まってしまいそう。キウイの毛が降ってくるせいか、くしゃみと鼻水も止まらなくて大変です。

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11:30から17:30まで作業して、何とか収穫は完了し、剪定もここまでできました(右は剪定した枝の一部です)。たしかキウイの剪定は4月頃までできるそうなので、あとは後日やることにします。今日の収穫量はスーパーのカゴに4杯半。前回よりも熟しているようですが、それでも大半は硬いのでもう少し追熟が必要です。食べてみると中心に固い芯のようなものが。味に影響はありませんが、やはりキウイの収穫は12月初めに済ませておく方がよさそうです。

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今日の収穫。前回とほぼ同量でした。身内だけではとても消費できないので、次回の森林ボランティア活動のときに「訳ありキウイ」として仲間に引き取ってもらおうと思います。右は実を切ってみたところ。中央の白いところが固くて食べられない部分です。

 

2020年の初仕事!

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

元旦は実家で過ごし、昨日街家に帰って今日天空に来ました(相変わらずバタバタしています)。本当は年末にもう一度来るつもりが来れなかったので、気がかりなこと、やり残したことが山積みです。一昨年の年末はイノシシに花壇を荒らされて大変だったのですが、いまのところ被害はなさそうでこちらは一安心。まだまだ油断はできませんが…。

ひとつ目の心配はカボチャとサツマイモ。12/5に収穫したのですが、キウイの量が多すぎて車に積むことができず、置いて帰りました。カボチャとサツマイモは低温に弱く、10度以下になると傷んできます。天気予報によると最低気温はすでに5度を切っているのでもうダメかも…。

カボチャは4個ほどがカビが生えて下の方が液化していました。その周囲にあった5~6個は表面にカビが付いている状態、残りは見た目は大丈夫。カビを洗い流して日に当てて乾燥させました。サツマイモは見た目は大丈夫ですが、切ると黒く傷んでいたりするのでちょっと心配です。

実はサツマイモとカボチャの保存には毎年頭を悩ませています。秋にどっさり収穫できても、うちの家は街家も天空も基本的に暖房はこたつだけで、冬の室温は5度を切ります。段ボール箱に入れて冷蔵庫の上に置いていますが、それでも傷んでくるので、蒸して冷凍したり、干し芋を作ったりしています。今日はとりあえず段ボール箱にもみ殻を入れて埋めておきました。

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この地域の古民家には、縁側の下などの日当たりの良いところに「芋穴」と呼ばれる穴が掘ってあることがあります。多分その中にもみ殻や藁などを入れて、寒さに弱い野菜を保存するんだと思います。この家にも玄関先にそれらしいものがあるのですが、イノシシが来たら嫌なので使わずにいます。

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台所の入口横にある芋穴。大きさは縦1m × 横75cmで深さ80cmと深いのでかなりの量が入りそうです。

昨年やり残していたビニールハウスのビニール張り。ホームセンターで買ってきた「菜園カットビニール」(透明、厚さ0.1mm、幅185cm、長さ5m)を側面に張り、両端には捨ててあったのを知人からもらった中古のビニールを張ります。以下は張る前。中にあるのは応急処置のビニールを巻いたレモンです。

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ビニールを張るのは初めて。順番や手順があるのかもしれませんが、わからないので自己流です。大きなビニールハウスを観察したところ、長さ方向に屋根を張ってから側面を張ってあるようでしたが、一人でやるのは難しそうなので手前から1枚ずつ横に張ることにしました。

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2時間半ほどでここまで。捨ててあったビニールは形がいびつで大きさが足りず、前が半分開いた状態です(出入り口も考えないといけませんね…)。以前は黒いパイプに縦に切り目を入れたような手製と思われる留め具で止められていました。これが固くて外すのに苦労したので新しくパッカーを買ったのですが、サイズが合わず横棒にしか使えません(2種類しかなかったので細い方[19mm]を買ったのですが、縦のパイプは22mmぐらいありました。どうも私はこういうところが大雑把で無駄が多いです)。古い留め具は付けるのも一苦労で、何とか張れたものの、ちょっとたるんでいます。やっぱり長さ方向に張った方がよかったのかもしれません。日が暮れたので今日はここまで。

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左が古い留め具、右がサイズが合わなかった19mmの留め具

 

あっという間に年末

年末に予定していた天空行きをやめたうえ、今年は年末年始の仕事がないので久しぶりにゆっくりしました。昨日は11月に収穫して乾燥させておいたゴマを炒ってすりゴマにしました。

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ゴマの段階で写真を撮っておくのを忘れました。すりゴマにすると1.5倍ぐらいに増えるので、いかに少ないかがよくわかると思います。本来は水で洗って沈んだものを使いますが、出来が悪くてほとんど浮いてしまうので、皿に広げ、一粒ずつ選り分けながらゴミや虫のフンなどを取り除きました。私は毎朝牛乳にきな粉と黒ゴマを入れて飲んでいます。早速試したところ味はまあまあでした。来年は1年分作れるよう頑張ります。

以前はスーパーで買っていましたが、ここ数年はお正月飾りを手作りしています。全くの自己流ですが、紙垂(しで、しめ縄などについているひらひらした白い紙)を付けるとそれなりの雰囲気が出ます。こんな感じ!

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来年はもう少し進捗をお伝えできるよう頑張ります。良いお年をお迎えください!

柴づくり

これまで「天空」(古民家と畑)での生活だけを取り上げてきましたが、これからは「街家」(私の造語で、いま主に住んでいる家の方。都会の「街」ではなく、住宅街の中にあるから街家)での生活も綴っていこうと思います。

 街家の方では7年ほど前から森林ボランティアをしています。きっかけは、東日本大震災で災害ボランティアをしたときに、チェーンソーを使えると役に立つという話を聞き(実際は危ないのでボランティアがチェーンソーを使うことはまずありません)、チェーンソーの練習がしたいと思っていたところ、知人に「森林ボランティアすればチェーンソー使えるで」と言われたという不純なもの。でも、それ以来山仕事の楽しさにハマってしまい、色んな経験を積むうちに自信もついて、いったんあきらめた田舎暮らしに踏み切ることができました。

 活動では森林整備のほかに炭焼きやキノコ栽培、薪の販売、木工作業などもやっています。毎年 1~2月は炭焼きシーズンで、いまは材料を揃える作業を進めています。炭焼きには、炭に焼く材料だけでなく、燃料にする木も必要です。コナラを中心にアベマキやクヌギを使い、直径5~15㎝ぐらいの太さのものを材料に、それより細いものを燃料に、それより太いものは炭ではなく薪ストーブ用の薪にします。

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左側が炭の材料にするもの、右側がストーブの薪にするものです。

 今日はその燃料づくり。うちの会では「柴」と呼んでいます。そう、「おじいさんは柴刈りに…」の柴で、「芝刈り」ではありません。昔は山に入って枯れ枝や細い枝などを集めてきて、調理や風呂を沸かす焚き付けに使っていました。それによって山が手入れされていたわけですが、今は電気やガスの普及で柴を取りに行く人もいなくなり、山は荒れ放題になってしまいました。地球温暖化が問題になっているいま、薪をもう一度暮らしに取り入れることを考えてもいいように思います。木は成長するときに光合成二酸化炭素を吸っているので、木を燃料にして二酸化炭素を出しても排出量は相殺されます(カーボンニュートラル)。

閑話休題。炭や薪にする部分を取った残りが山積みになっているところから、柴に使えるものを引っ張り出して紐で縛り、チェーンソーで長さを揃えて束にします。焚き付けにする場合は乾燥させないと火が点きにくいのですが、炭焼きはゆっくり温度を上げていく必要があるので生木の方が都合がいいんです。通常は利用しない先端まで使い切ることができて無駄がありません。昔の人の知恵は本当にすごいです。

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先輩会員が作ってくれた枠にぎゅうぎゅうに詰めて紐で縛り、余った部分をチェーンソーで切ります。必要なサイズにピッタリ合わせた道具があると便利です。

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1日作業した後。半分はもともと作ってあったので、今日の作業量はこの半分くらいです。これで1回の炭焼きに足るか足らないかぐらいですが、こうして積み上げられた柴の風景はいいもんだなと思ったりします。

 年内にもう一度天空に行って、残りのキウイやダイコンの収穫をするつもりでしたが、しばらく雨や曇りが続きそうなので来年に延期しました。お風呂の工事がまだのため、ソーラーでお湯を沸かすことしかできず、雨や曇りの日はお風呂に入れないからです。来年はもう少し生活面を充実させたいと思います。