ようこそ!天空パラダイス!

20年来の夢がかなって手に入れた古民家。数年後の移住を目標に、大変なことも楽しみながら進めていこうと思います。

トイレの話

今日はタイトルの通りちょっと下ネタ系(しかも長文)なので、苦手な方、食事中の方はご遠慮ください。

この家のトイレは汲み取りです。外トイレと内トイレがあり、外トイレは和式、洋式、男性用の3つ、内トイレは和式が1つありました。82歳で脚が悪い母親に和式の汲み取りは無理なので、こちらを簡易水洗にリフォームしました。

「簡易水洗」とは、構造的には汲み取りですが、見た目は普通の水洗トイレと変わりません。便器に少量の水を溜めて、用を足したら落とします。ウォシュレットも付けることができます。手洗いも付いていますが、水洗トイレのように毎回タンクが空になるわけではないので、水は自動的には出ません。自分でコックをひねって出します。こんな感じです。

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大きい方をするときは事前に水を多めに溜める必要があることを除けば使い勝手は同じ。下水で長い距離を送るために水を大量に流す必要がある水洗トイレとは違い、下に落とすだけなので水は驚くほど少なくて済みます。しかも便器内には常に少量の水が溜まるようになっています。つまり、下に溜まっているし尿は密封されるので、ハエや臭いも汲み取り式よりはかなり軽減されます。

一方で、当然ですが水を流すので溜まる量は増え、汲み取りが必要になる時期は早くなります。汲み取りが必要かどうかは実際に覗いて確認するしかないのですが、溜まってくるとやはり臭いが出るそうです。この家ではようやく7月末に簡易水洗が付いたところで、それまでは外のトイレを使っていました。

まだ使い始めてから2カ月足らず。10日ほどしか滞在していないのに(しかも1人)、何となく臭いを感じるので昨日覗いてみました。汲み取り口と言うとマンホールの蓋のようなものを連想されるかもしれませんが、トイレの外壁の下に四角い穴があり、簡単な蓋(うちの場合はプラスチックのお風呂の蓋)がしてあるだけです。驚いたことに、あと30cmぐらいで溢れるところまで一杯になっていました。

あわてて業者さんに連絡したところ、運よくこの地域は月・金に回ることになっているそうで、今朝一番に来てくださいました。この家は道路からのアクセスが悪いので、50メートルのホースを引っ張って来て汲み取り口に向かいます。内トイレと外トイレの両方をやってもらいました。

こんなに早く一杯になるなんて、槽の容積が小さいのかと伺ったところ、そうでもなさそう。吸い込みの感じではかなり水が多く、雨水が流れ込んでいるのではないかとのことでした。ふーんと感心している場合ではありません。汲み取りは収集した量に基づいて換算します。今回の収集量は2,400リットルで、料金は25,920円!! これは何とかしなければ。

まずは現状把握。今後は内トイレだけを使うつもりなのでそちらを確認します。汲み取り直後ですが、泥のようなもの(もちろんし尿)が残っていて、底がどうなっているのかよくわかりません。普通ならホースの水で薄めて吸い取るようですが、ここは近くに水道栓がなく、バケツの水1杯だけだったので吸い取ることができませんでした(次からはホースを用意しておこう)。覚悟を決めてスコップでかき集めてすくい出し、近くに穴を掘って埋めました。中をほぼ空にして確認したところ、槽の内部はコンクリートで、特に問題はなさそうです。ということは、外から雨が流れ込んでいるのかも。

もとは風呂の蓋に木の板を置いて瓦で固定してあったのですが、風呂の蓋の上にビニールを広げ、さらにその上に波板を置いて瓦で固定しました。また、なぜかこの上は雨どいが途中で切れていて、雨が直接地面に落ちるので、古い竹を割って樋のようにして、雨水を遠くに流すようにしました。(森林ボランティアでそうめん流しの竹を作った経験が生きました)

 

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換気用のパイプが出ているところがトイレ。雨樋はその手前で切れています。パイプの下にある2枚の瓦が乗っているところが汲み取り口です。これで問題が解決するかどうかはわかりませんが、ちょくちょく覗いてみようと思います(嫌だけど)。

今日は午後から雨になり、明日からは台風17号の影響も出るようです。うちのトイレに雨水が入らないこともそうですが、何より大きな災害が起きないことを祈ります。